ロンド
交錯の回旋曲

あとがき






思った以上に長くなってしまいました……連載中に体をこわしたりしてちょっと中断したりもしましたが、何とか終わることが出来ました。

えー、今回書きたかったのはずばり「カブ」です。王子様ですな。

実は王子様は初書きなんです……一度も書いたことがなかったんですよ。

なのでどんな性格なのかなと色々想像しつつだったのですが、王族であるというところやカカシだった時にソフィーへとつきまとっていた行動、元に戻った時に「人の心は変わりやすい」と言い切ってしまえる辺りから、結構強引な性格なんだろうと思って書いてみた訳なんですが。

ハウルとの喧嘩は書いてて楽しかったですが、ソフィーは胃が痛い思いをしていることでしょう。

はっきり断れ、と思いますが……原作ソフィーなら「あんたはお呼びじゃないの」と面と向かって言うでしょうが、映画ソフィーはきっと言えない……。





で、ここからは言い訳です。設定について。

カブの存在は原作ではジャスティンという王子だと思われます。

ですが原作とは根本的に違う部分があるのです。




・ジャスティンはハウルやソフィーが住んでいる国、インガリー国の王子。

・カブはハウルやソフィーが住んでいる国の隣に位置する国の王子。現在紛争中。





そうなのです。ジャスティンは自国の王子なのに対しカブは隣の国の王子なんですね。

ジャスティンはインガリー国の現国王の弟にあたり、現国王には娘が一人いるので王女が第一王位継承権があり、ジャスティンはその気軽さからあちこちに出向いては首を突っ込んで問題に巻き込まれている模様です。

現国王と折り合いが良くないのも原因なのか、王族なのに危険なことに良く関わっておられるようで……。

カブは隣国の王子であるということだけしか分かってないのですが、一説にはこの戦争が起こった原因にカブが行方不明になったことが関係あるとも言われてます(未確認情報)。

本当なら原作に沿った話にするべきなんでしょうが、原作と映画とここまで根本的に違うと不明なところを原作に沿う訳にもいかず。

こういうオリジナルな設定を作ることにいたしました。

好き放題やってますが(カブに魔法をかけた魔女の存在とか)深くは突っ込まないで頂ければと思います(^^;;

大体原作のジャスティン王子はソフィーにではなく妹のレティーのほうに惚れてる訳で。

でもレティーはサリマン(原作のサリマンは男性)に惚れていて。

そこらへんからしてすでに違いますからねぇ……つじつまをあわせようとこねくり回すよりもオリジナルな設定を作ったほうが早かった訳です(^^;;




で。

今回ソフィーは怪我とかしてないんですがハウルにはやりたい放題……(笑)。

今まで読んだ色んなサイト様のハウルの小説では、カルシファーと縁が切れても鳥に変身したりとか出来るものが多かったりするんです。鳥萌え、というのもあるんでしょうが、仮にそうだったとしてでは何故普通の人間に戻っても変身出来るのか??

というところからこじつけたのが、「長い間悪魔が宿っていた心臓であるが故に、カルシファーが離れても心臓自体に魔力が宿り、ハウルに力を与えている」という設定です。

もちろん私が勝手に考えたものなので公式設定ではないですよん。

癇癪をおこして闇の精霊を呼び出していたところとか、魔王になると言われていたところから、ハウルの使う魔法はやや闇よりらしいので、闇の精霊に反応するんだろうな、なんてのも設定も付け加えてみました。

割とトラブルが頻発しそうな設定に仕上がったので、色々使ってみたいと思っております(爆)。






ここまで読んで頂きまして有り難うございます。

ハウルのシリアス小説は二つめですが、もしこんなネタで書いてみたらどう? みたいなのがありましたら教えて下さいませ(要するに今ネタ切れなんです(爆))。

この作品を気に入って頂ければ幸いです。








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